忍者ブログ QLOOKアクセス解析
徒然のんべんだらり、気の向くまま萌の赴くまま。
二次創作BL中心、腐女子バンザイ乱行三昧。
漫画ページ
クリックすると別窓で漫画トップに飛びます。 PCにのみ対応しています。
ブログ内検索
アクセス解析
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

創作の小話です。
BL要素のあるものなのでお嫌いな方は、閲覧をご遠慮くださいますよう、お願い致します。

遙かなる時空の中で2、翡翠×幸鷹で現代パラレルです。
全年齢対象だとは思いますが・・・。
(BLの時点で全年齢対象・一般向けではないような気がしないでもないですが)
【 ダイヤモンドヴァージン 】


そびえる高いビル。灰色の鉄の街。
夢を科学に置き換えて、それでもなお、過去の幻影を追い続ける。
ロスト・テクノロジー、それは天空の城。
無限のエネルギーを生成し、浮遊し続ける夢。
プロテクトのかかった、城門はいまだ開かれず。
科学者は鍵を捜し求めて、地下へ地下へ。

「また、お前か。どうやって潜り込んでいるんだ」

「さて。君こそ、いつになったら、私とともに来る?」

「無駄な問答だな。私にはやらねばならないことがある」

「それは決してなしえない、泡沫だよ」

視界に広がる三面モニタ。
ハブを解して無数のハードに繋がるコード。
集約するように、それは彼のこめかみに。
手は忙しなくキーを叩き、瞳は休むことなく文字を追う。
その頭脳を見出されてから、サイバネートされた頭脳。
世界のあらゆる知識を詰め込み、生み出していく綺麗な人型。
けれどその知識は、立体映像でしか世界を知らない。
世界を知り尽くしたような顔をして、世界の何も知らない無垢な子供。

「夢を追うより、私と現を見に行かないかい?」

「夢ではなく、解析中の実像だ」

「君が生きている間に、解析できるとでも?」

「肉体に限界がこようとも、実績は蓄積されている。後世に伝われば、引継ぎも可能だ」

「虚像の世界で、一生を終えるつもり?」

かみ合わない会話。
0と1のデジタル世界の青年と、数字にたとえられないアナログ世界の私。
相容れないけれど、だからこそ。

「君を、私の世界へ案内しよう」

「何を・・・」

引きちぎられるコード。
モニタが、スピーカーがエラーメッセージを流す、けたたましい音。
呆然とする彼を抱え、上へ上へ。
調和された世界から、混濁の世界へ。
警報で駆けつけた警備は、世界の頭脳を前に動きあぐね。
それを尻目に、外へ。
扉を開き、吹き付ける風に彼が目を見開き。
途端、突き刺さるような朝日に瞼を焼かれ。

「情報として知るのと、実物を見るのでは、雲泥の差だろう?」

「・・・あ、あれは・・・」

ビルの隙間を縫うように差し込む朝日を受けて。
反射するでもなく吸収するでもなく、その光を受ける浮島。

「さぁ、行こうか」

「お前は・・・」

「名前を教えていなかったね。私は翡翠だ。君は?」

「・・・幸鷹」

「そう。おいで、幸鷹」

驚愕するように、震える口元。揺れる瞳。
手を差し伸べ、そして・・・。

閉じ込められていた美しい宝石に、初めての口付けを。



END

拍手

PR
この記事にコメントする
               
お名前
タイトル
文字色
メールアドレス
URL
コメント
絵文字 Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
管理人のみ閲覧
パスワード   
* パスワードを設定するとコメントの編集ができるようになります。
この記事へのトラックバック
この記事にトラックバックする:
Copyright ©  -- 月下美人 - epiphyllum - oxpetalum - --  All Rights Reserved / Designed by CriCri / Material by White Board
忍者ブログ  /  [PR]