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徒然のんべんだらり、気の向くまま萌の赴くまま。
二次創作BL中心、腐女子バンザイ乱行三昧。
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創作の小話です。
BL要素のあるものなのでお嫌いな方は、閲覧をご遠慮くださいますよう、お願い致します。

遙かなる時空の中で2、翡翠×幸鷹で京編です。

全年齢対象だとは思いますが、ちょっと大人向け表現が多めです・・・。
(BLの時点で全年齢対象・一般向けではないような気がしないでもないですが)

(遙か花街より再録)

【愛しき疼痛】



闇の中、息を潜めて熱を吐く。
あれから四年も経つのに、翡翠は変わる事なく。
潮のように掴み所がなく、気まぐれで。
私は嵐に浮かぶ小船のように、ただ翻弄されるだけだ。
過去も現在も、翡翠は自分の気が向くまま。
きっと未来でさえも、それは変わらないのだろう。
気まぐれに起こる海の嵐は、過ぎ去ればその痕跡を残す事なく、何もなかったかのように静けさを取り戻す。
嵐を知るのはそれにあったもの達だけで。



無理な姿勢に踵が滑る。
熱に体が震える。
落ちかかる髪に皮膚が歓喜する。
穿つ楔に背筋が痺れる。

もっと酷くしても構わないのに。
刔って嬲って、砕くほどに扱っても構わないのに。
けれど決して翡翠はそんなことをしない。
どんなに淫らがましいことをしようとも、決して翡翠は痕跡を残さない。
私が背に爪を立てようとも、肩を噛もうとも。
決して翡翠は私に傷を残してはくれない。
腕を掴んでも、肌を吸っても、それは痕が残らぬよう、細心の注意を払って。

だから。

目に見える傷を残してくれないのならば、見えないところに傷を残して。
心の傷だけでは私は満たされない。
女のように孕むことの出来ぬ私には、体に残る痛みだけが、この徒花の証。
だからもっと、酷いことをして。
いつまでも尾を引く、長い痛みを私に刻み込んで。

貴方が作った痛みを私に愛でさせてください。


                            -END-

******************************************************

や、病んでますね…。(汗)

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