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徒然のんべんだらり、気の向くまま萌の赴くまま。
二次創作BL中心、腐女子バンザイ乱行三昧。
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創作の小話です。
BL要素のあるものなのでお嫌いな方は、閲覧をご遠慮くださいますよう、お願い致します。

遙かなる時空の中で2、翡翠×幸鷹で現代編です。
全年齢対象だとは思いますが・・・。
(BLの時点で全年齢対象・一般向けではないような気がしないでもないですが)

【 携帯電話 】


幸鷹は、電話に出てくれない。
逆に、電話をかけてもくれない。
自分で、私の居所が定まらないからと、携帯電話を持たせたというのに、メールしかしないって言うのはどうなのだろうか。
神子殿や、他の者に聞いても、幸鷹はメールよりもむしろ電話派だという。
なのに、どうして。
どうして私にだけ限ってメールのみなんだろうか。

Pi Pi Pi Pi ...........

鳴らしてはみるものの、応答なし。
何となくムキになってしまって、出るまで延々鳴らし続けてみたら。

・・・切られた・・・。

さすがの私だって、ちょっとへこむよ?
いったい、どうしてなのか、せめて理由くらい知りたい。
私だって、遠く離れていても声が聞ける、という便利なものがあるなら、どうせなら一度は使ってみたいし。

♪~♪~♪~

幸鷹から、メールが届いた。

『何の用だ』

・・・こんな短文(というかむしろ単語)を打つくらいなら、電話の方が早いだろうに・・・。
何となく、呆れてしまって。
返信も返さずに、携帯も放ったらかしにしていた。




その晩。
怒声一発、幸鷹が帰って来た。
ただいまよりも先に。

「翡翠、返信くらい返しなさい。何か用があったんでしょう?」

なんて言うから、こっちも何だかちょっと腹が立って。

「じゃぁ、どうして電話に出てくれないの」

そういうと、気まずそうに黙って。
忙しかったとか、周りに人がいたからとか、どうにも言い訳がましい言葉。
何だか引っかかって、遠まわしに言っても余計ややこしくなりそうだから、率直に聞いてみた。

「ねぇ。他の人とはメールよりむしろ電話だと聞いたよ。どうして私だけ、メールなんだい」

「別に、お前に限ったわけでは・・・」

「私だけ、だろう? そんなに、私とは電話をしたくないということ?」

何だか、馬鹿馬鹿しくなってきて、私の言葉にもいつの間にか棘が増えていた。
まぁ、今回は、明らかに何かあるのにはっきりと理由を言わない幸鷹が悪いのだし、棘を抜いてあげる気はない。

「私の声は、幸鷹にとっては不要なもの、ということだね」

「っ違う!」

投げやりに言ってみたならば、大きな声で否定が返って来た。
幸鷹に目をやれば、ものすごい目つきで私を睨んでいる。
けれど、これは。

「では、どうして電話に出てくれないのか、答えてくれるね?」

「・・・っ」

念押しのように問いかけると、硬く口を引き結んでいる。
これはアレだ。
幸鷹の、どうしようもなく照れてる時か、マジ切れの時の表情だ。
伊達に長く一緒にいるわけじゃないから、今がどちらの時かなんてもちろんわかる。
前者だ。

「幸鷹?」

「耳元でお前の声がするのは、堪えかねるんだっ!」

促すように名を呼んだならば。
噛み付くように叫ばれて。
それでも私は怯むどころか、逆に嬉しくなって、幸鷹を抱きしめて。
真っ赤に照れて穴でも掘ってしまいそうな幸鷹に、拳で思い切り殴られてしまった。
それでも、にやける顔は治まらなかった。

・・・なるほど。
電話で感じてしまった、ということか。
私の声も、なかなかじゃないか?


END

***** あとがき。*****************************************

思いつき、アホ小話。
何も考えず、ただあの声が耳元でしたら腰砕けそう・・・、という妄想から出来たシロモノ。
最近、あっちもこっちも翡幸ばっかりですみません。
本人が翡幸フィーバー中なもので・・・。(汗)

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