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徒然のんべんだらり、気の向くまま萌の赴くまま。
二次創作BL中心、腐女子バンザイ乱行三昧。
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創作の小話です。
BL要素のあるものなのでお嫌いな方は、閲覧をご遠慮くださいますよう、お願い致します。

遙かなる時空の中で2、翡翠×幸鷹で京編です。
多少大人向け表現が含まれますが、全年齢対象だと思います・・・。
(BLの時点で全年齢対象・一般向けではないような気がしないでもないですが)
【 苦い接吻 】


それは引き返せない後悔と。




味があるなど、感じたこともなかった。
たとえば、儀礼的なもの。
契りを結ぶ有無を問う、云わば合図なようなものだと。

それなのに。

どうして、相手が彼であると、こんなにも苦く。
そして甘いと感じてしまうのだろう。

これ以上ないほど、深く合わせているというのに。
どうして、もっと、と願ってしまうのだろう。

これは、あってはならない逢瀬。
失われるばかりで、得られるものなどありはしない。
汲み取るものなどない、湧き水のように。
あふれては、空に帰り、また土からいずる、無限回廊。
求めても求めても、つかむ事などかなわない、海のような。

寄せては返す波のように。
どうして彼がまた、私の元へ来るなどと。

そんな、期待を。

返す波が、自分を浚った波である確証などひとつもないのに。
目の前にいる彼が、以前出会った彼であるなどと。

移り気の激しい鳴門のような。
そんな彼だからこそ、惹かれたのであろうに。
巌をゆっくりと削るような、風のような彼に。




「接吻は嫌い? 別当殿」

「・・・」

「今にも泣きそうな顔をしているよ」

「誰がっ・・・ぁっ」

「相手が私だから、か」

「ん・・・、んぅっ・・・、・・・ふ・・・」

「でも。こっちは」

「黙れ・・・」

「・・・。仰せのままに」




後悔という名の接吻は、どこまでも。
深く、犯すように、苦く、沁みる。
それなのに、それが心地よいと感じてしまう自分がいる。




罪という名を混ぜた接吻は。
まるで毒薬のように。
私の中を、暗く染め替える。
それが私にとって害をなすものでしかないと解っていながらも。
その中に潜む、甘い悦楽を手放せない。




それはまるで。

果てしなく、苦く、甘い、毒のような口付け。 



END

***** あとがき。*****************************************

幸鷹は頭がいいだけに(その点では鷹通以上でしょうね)いろいろ考えすぎてドツボにはまりそうだなーと思って書いてみました。多分、翡翠さんはその辺も解ってると思いますが。
年齢層が遙かの中では高いほうなので、2の白虎はエッチの回数が多いのではないかと勝手に想像中。あ、泰継さんも高いほうに入るけど(設定上では)彼はそういうことに興味なさそうなので。興味持ったら大変そうだなぁ・・・。(は)
いつも理性を重んじる幸鷹さんの理性を突き崩すのが翡翠さんの楽しみのような気がする私です。なので、翡翠さん、意識的に幸鷹さんに対してかなり酷いことしてると思います。(笑)
個人的に、翡翠さんは花梨の前で以外、幸鷹さんを『幸鷹殿』と呼ばず『別当殿』と呼んでると萌えです。幸鷹さんが理性や意識を飛ばしたときのみ(つまり記憶に残らないと確信した時のみ)『幸鷹』と呼び捨てにしていただけると・・・。立場の違いや身分差萌えです。(笑)

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