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徒然のんべんだらり、気の向くまま萌の赴くまま。
二次創作BL中心、腐女子バンザイ乱行三昧。
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創作の小話です。
BL要素のあるものなのでお嫌いな方は、閲覧をご遠慮くださいますよう、お願い致します。

遙かなる時空の中で遙か1,2 地×天現代パラレルです。
全年齢対象だとは思いますが・・・。
(BLの時点で全年齢対象・一般向けではないような気がしないでもないですが)
【 訪問者 】


・・・ぴんぽーん



「はい」

「やぁ、こんにちは」

「橘さん、どうしたんですか」

「鷹通にね、この資料を。今度のレポートに必要だと言っていたから。それと、君にこれを・・・」

「これは・・・。どうして」

「うん、前にね、君が読んでみたいと言っていたと、鷹通が。ちょうどその時は、まだ私が読んでいて。ようやく読み終わったから。遅くなったけど、君に」

「わざわざ、ありがとうございます。どうぞ、上がって下さい」

「いや、届け物に来ただけだから」

「いえ、もし時間が空いているようなら。鷹通のレポートを添削してやってください。そのほうが、鷹通のためにもなるし」

「そう? では、お邪魔するよ」

「えぇ」





「兄さん、誰か来たのですか?」

「やぁ、鷹通」

「友雅さん・・・」

「せっかく来ていただいたのだから、上がってもらいました」

「君のレポート指導も承ったよ」

「よろしいのですか」

「時間が余っているからね」

「では、あの・・・。よろしくお願いします」





「私の時とは、ずいぶん態度が違うね」

「お客様だからな」

「おや、私は客ではないの?」

「何の先触れもなく、窓から侵入してくる得体の知れない男を『客』扱いするほど、私は無知でも無防備でもない」

「酷い言われようだ」

「では、住所不定、身元不明、職業不明、というのを何とかしたらどうだ。それから、きちんと玄関で呼び鈴を鳴らして家人を呼ぶように」

「前にそうやって来たら、君は私を蹴り出したじゃないか」

「玄関先で人の弟相手に盛ってる変態を蹴り出して何が悪い」

「ああ言えばこう言う・・・」

「それはこちらの台詞だ」

「でも今日は、追い出したりはしないのだね」

「・・・追い出そうとしていたところで、橘さんがいらっしゃったんだ」

「・・・。で、それは上の彼らに?」

「えぇ」

「カップが4つ出ているけど?」

「ついで、だ」

「・・・ふうん。行かないほうがいいと思うけど」

「・・・?」





「・・・」 「・・・」 「・・・」

「?」

「・・・」

「・・・っ!」

「しー」

「ひ、ひす・・・」

「ほらほら、お邪魔虫は退散するに限るよ」

「な、な・・・」

「馬に蹴られたくはないだろう?」

「・・・」





「もう少し、落ち着いたらどうだい?」

「黙れ」

「ショックなのは解らないでもないけど。あの鷹通が、とは」

「黙れといっているんだ」

「でも相手はあの友雅だよ? 家に上げた時点でこうなることは予想できたんじゃないのかい?」

「・・・。私はやはり、無知で無防備ということか。自分が許せない」

「私が、許してあげるよ」

「お前に許されても、嬉しくなどない」

「そう?」

「・・・そうだ」

「やれやれ」



END

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