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徒然のんべんだらり、気の向くまま萌の赴くまま。
二次創作BL中心、腐女子バンザイ乱行三昧。
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創作の小話です。
BL要素のあるものなのでお嫌いな方は、閲覧をご遠慮くださいますよう、お願い致します。
いや・・・、BLには属さないのかな・・・?

遙かなる時空の中で2、翡翠さんの子供時代とその派生です。
全年齢対象だとは思いますが・・・。
(BLの時点で全年齢対象・一般向けではないような気がしないでもないですが)

(遙か花街再録)
【母上はどこ?】


ある日、翡翠君は父上と仲間のみんなと船で遠出をしていました。
もちろん、この時代ですから、遠出、ともなると一日二日で帰れるはずもなく。
幼い翡翠君は母君がいないのをはじめは気丈ながらも耐えていたのですが、3日目の晩、嵐のように吹き荒れる海風に、眠るに眠れずとうとう音を上げて、父上のところに行きました。

「ちちうえぇ、ははぎみはどこぉ・・・?」

「あん?」

「ははぎみぃ・・・」

半泣きで父に縋る翡翠君でしたが、間が悪かった。
ちょうど、父上たちは仕事の成果をたたえあい、酒宴にふけっていた最中だったのです。
ぐしぐしと泣く翡翠君に、父上はにやりと意地の悪い笑みを浮かべ、そして高らかに言い放ったのです。

「何言ってんだ。母君はここにいるじゃねぇか」

「え・・・」

父上が肩を抱いたのは、隣に座っていたスキンヘッドの青年。
翡翠君は言葉を失い、船室から甲板へと駆け上がって、そこで打ちひしがれたように蹲りました。
当初、恐れていた嵐の海も何のその。
それよりも、そのとき知らされた現実の方が何よりも恐ろしかったからです。
そう、この時の翡翠君はまだ純粋だったので、父上の言った言葉を真に受けて、信じてしまったのです。
後日、その誤解は、自分の身の潔白を必死の形相で訴えたスキンヘッドの青年により解かれたのですが・・・。



********************************************************

「随分と可愛い時代があったんだな・・・」

「私だって、幼い頃からこんな性格をしていたわけではないよ?」

「いっそそのままだったほうが、それほど良かったことか」

「その幼少時代が今の私を作っているのだよ? こんな私は嫌いかい?」

「・・・」

「別に構わないがね。君の答えが何であれ、私は君が好きだよ」

「な、な・・・」

「君の答えも解っているがね」

「翡翠っ!!!」

「あはははは」


END

***** あとがき。*****************************************

子供の頃の話だったはずなのに、オマケの現代版のほうが長いような・・・。(汗)<会話のみですが
これはカプ表記した方がよかったんですかね・・・?

あ、でも、翡翠さんの親父さん×スキンヘッドの彼、では決してないですから。(汗)
悪くまでも酔ったお戯れです

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