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徒然のんべんだらり、気の向くまま萌の赴くまま。
二次創作BL中心、腐女子バンザイ乱行三昧。
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創作の小話です。
BL要素のあるものなのでお嫌いな方は、閲覧をご遠慮くださいますよう、お願い致します。

遙かなる時空の中で2、翡翠×幸鷹で現代パラレルです。
全年齢対象だとは思いますが・・・。
(BLの時点で全年齢対象・一般向けではないような気がしないでもないですが)

【 A.M.1:00 】


夜景と呼べる明かりもほぼ消えうせ、残るは歓楽街のけばけばしいネオンのみ。
風はすっかり秋の気配をはらみ、室内のエアコンで暖まった身体から熱を奪っていく。
屋上のその風は残業で眠気を覚えていた頭をすっきりとさせる。
上空から、いっそう冷たい風が一人だけの屋上に吹き付けて、熱を奪われた身体は小さく震えた。
幸鷹は、一度その冷えた空気を吸い込むと、残務に戻るべく踵を返そうとした。

「やぁ、君も息抜きかい?」

いつからいたのか、そこには同じビルの別会社に勤めているらしい翡翠と言う男が扉にもたれかかるようにネクタイを緩めながら、幸鷹を見ていた。
勤めているらしい、と言うのは彼があまりにも勤め人とはかけ離れた容貌をしているせいだ。
サラリーマンと言うには、整った顔立ち、そして何よりも長い髪を流すに任せて垂らしている姿。
どう見ても会社勤めしている姿ではない。
それでもこのビルで何度か出会い、書類を持っている姿も見かけたこともあったのだから、務めているのは確かなのだ。
その、さして話もしたことがない男が、何故この場にいて、どうして自分に話しかけるのか、幸鷹は考えようとしてやめた。
そんなことは考えても詮無い事だ。
ただ、たまたま残業をしていて、息抜きに来た屋上で出会ったから、無言で通り過ぎるのも何だと声をかけてきただけだと。
残る業務の事を考えると、詮無い事を考えるのも時間の無駄だと。

「眠気覚ましに少し出てきただけです」

単なる社交辞令のようなものだと思うことにして、当たり障りない返答を返してその場を去ろうとした。
だが・・・。

「ねぇ、私達はよく出会うと思わない?」

「は?」

「君は、そういったことにはとかく疎いようだね」

「どういうことですか」

何をふざけているのかと、問い質そうとした声は叶わなず飲み込まれた。
後頭部に感じる硬く冷たいコンクリの感触。
口唇に感じるやわらかくあたたかな人肌の感触。
口付けられているのに気づくまで、数秒かかった。

「私が、君を見ていると。君に焦がれているとは思わないの?」

ふわりと細められた瞳に、頬に熱がともる。
やわらかい表情の瞳なのに、そこから目が逸らせなかった。
冷たい風が、二人だけの屋上に吹き付け、幸鷹は小さく震えた。
だが身体が震えたのは、風の冷たさのせいだけなのか。
その答えを、幸鷹はまだ知らなかった。


END

***** あとがき。*****************************************

ログイン切れを起こす前に何か書いておかねば小話部屋第2回目の消失をかましそうだと焦っていたところ、某所でとっても萌えなイラストを拝見したのでここぞとばかりに書いてみました。
勝手に書いちゃったけどいいのかな・・・?(滝汗)
苦情受け付けてます、キャッシュはうちじゃぁ!とおっしゃる方はご報告どうぞ。
しかし、うちの翡幸はキス率が以上に高いですね、しかしその先は何でかないですが・・・。(汗)

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