徒然のんべんだらり、気の向くまま萌の赴くまま。 二次創作BL中心、腐女子バンザイ乱行三昧。 |
BL要素のあるものなのでお嫌いな方は、閲覧をご遠慮くださいますよう、お願い致します。
遙かなる時空の中で、友雅×鷹通で現代編です。
全年齢対象だとは思いますが・・・。
(BLの時点で全年齢対象・一般向けではないような気がしないでもないですが)
【 アンバランス 】
「ただいま、鷹通」
「お帰りなさい、友雅殿。夕飯はラップをかけて冷蔵庫に入っていますから、温めて召し上がってください」
「・・・。鷹通は先に済ませたのかい?」
「ええ、待つ道理もありませんし。・・・何をしているのですか?」
「いや、熱でもあるのかなと」
「失礼ですよ。私はいたって健常体です」
「時に、今日が何の日か知ってるかい」
「今日ですか? さぁ、普通の日曜で、祝祭日でもないし、行事ごとがあるとも聞き及んでおりませんが」
「・・・」
「今日はずいぶんと大荷物ですね。何かめぼしいものでも外出先にありましたか?」
「いや、すべてもらい物だよ」
「そうですか、きちんとご自分で整理をつけてくださいね。こちらには世話を焼いてくれる女房もおりませんから」
「・・・」
「どうかなさいましたか?」
「いや、いい・・・。今日はもう休むよ」
「・・・」
「君も明日は大学だろう?」
「・・・」
「鷹通?」
「・・・すみません」
「?」
「本当は、まだ食事は済ませていません。友雅殿を待っておりました。今日が何の日かも存じております」
「どういうこと?」
「今日は友雅殿の生まれた日です。こちらの世界では、年始めに祝うのではなく、生まれた日に祝いをするのだと神子殿に伺いました。それで、そういう日にはどういうことをすればよいのかと、神子殿に尋ねてみたんです」
「それで?」
「特別な日には、特別なことを、と。普段とは少し違ったことを」
「それで、先ほどのようなことを?」
「あまり気は進まなかったのですが、いつもとは違う友雅殿が見られるだろうからと」
「私は愛想を尽かされたのか、幸鷹殿の変装かと疑ってしまったよ」
「すみません。でも、先ほどの友雅殿も、・・・失礼ですが可愛らしかったですよ」
「君に言われると、何だかくすぐったいね」
「ふふ。では、仕切り直しをしましょう。お誕生日、おめでとうございます、友雅殿」
『ねぇ、鷹通さん。普段、友雅さんを甘やかしすぎなんじゃない?』
END
***** あとがき。*****************************************
ハッピーバースデー、友雅さん。
何だか冷たい鷹通さんのサプライズ(?)バースデーでした。
徹しきれないところが鷹通さんの惚れた弱み。
それでも落ち込んじゃう、鷹通にぞっこんのちょっと情けない友雅さんでした。
・・・お祝いになってないよ、私。(汗)