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徒然のんべんだらり、気の向くまま萌の赴くまま。
二次創作BL中心、腐女子バンザイ乱行三昧。
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創作の小話です。
BL要素のあるものなのでお嫌いな方は、閲覧をご遠慮くださいますよう、お願い致します。

遙かなる時空の中で2、翡翠×幸鷹で伊予編です。
全年齢対象だとは思いますが・・・。
(BLの時点で全年齢対象・一般向けではないような気がしないでもないですが)

このお話は、翡翠さんの部下の男の子が語り部(市女笠の続き)です。
コミックス6巻に出てきたスキンヘッドさんの心の古傷を抉っちゃった彼。
(この作中では勝手に勇魚くんと命名させていただいております)

【 その時、部下は見た! 】


「なぁ、いつまでここにいんの?」

路地から追い出され、壁に背を預けぼんやりと空を眺めながら、俺は一角に問った。
一角は、あさっての方向を向いて、どうでもよさそうに返事を返してきた。

「さてね。半刻か、一刻か。お頭ねちっこそうだからなぁ、もっとかかるかも知れんな」

「お前の頭は、さっぱりしているがねぇ?」

「・・・お頭っ!」

晴れ晴れとした声が、真横からかかる。
それに驚き、顔を向けると、路地を挟んで反対側にいた一角の顔が、見事にお頭の手によって握り潰されようとしていた。
哀れ、一角は半分白目になりかかっているが、お頭は意に介した風もなく、上機嫌に笑っている。

「あの、お頭。国守さんはどうしたんです?」

そのあまりの上機嫌さに、嘘寒いものを覚えて、俺は火中に飛び込む覚悟で気になることを聞いた。
そしてその時、ようやくまともにお頭の顔を見て、どきりと胸が鳴った。

「・・・おや、移ってしまっていたかい? ふふ」

一角の顔を、それこそ汚れ物でも放るように離して、お頭は俺の視線が集中する自分の唇を、指で軽くなぞり、その指を小さく舐めた。
そこには、本来有り得ない色が、擦れたように乗っていた。
俺が言葉を継げず、呆然としていると。

「国守殿はお前と同い年くらいだったかな。初心で可愛いものだね。軽く触れただけで、真っ赤になってねぇ」

絶対嘘だと思った。
だって、お頭の目と口が、意地悪そうな弧を描いている。
それに、軽く触れたくらいで、紅が移らないことぐらい、いくら俺でも知っている。

「ちょっと無防備すぎるから、警告がてらからかっただけなのに、すっかり萎縮してしまってね。なのに、それを悟られまいと虚勢を張るように睨み返してくる様が、健気でね」

あまり多くを語るほうではないお頭が饒舌なのは、多分、上機嫌なだけではなく、俺さえもからかおうとしているんだろう。
その証拠に、お頭は観察するようににやにやと俺を眺めている。

「ふふ。まったく、蹂躙したくて堪らないね」

どう返事をしていいものか考えあぐねていると、お頭はくすくす笑いながら、そう話を締めくくり、市街のほうへと歩を進め始めた。
お頭のその言葉に、俺は心の中で合掌する。

(国守さん、かわいそうに・・・)


END

***** あとがき。*****************************************

これは冒頭で言ったとおり、市女笠の後の出来事。
ホントはこの部分さえ書ければ満足だったんだけど、これだけじゃわけが解らなくなるので、先に市女笠を書きました。(苦笑)

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