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徒然のんべんだらり、気の向くまま萌の赴くまま。
二次創作BL中心、腐女子バンザイ乱行三昧。
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創作の小話です。
BL要素のあるものなのでお嫌いな方は、閲覧をご遠慮くださいますよう、お願い致します。

遙かなる時空の中で4、風早×柊です。

全年齢対象だとは思いますが・・・。
(BLの時点で全年齢対象・一般向けではないような気がしないでもないですが)

(遙か花街より再録)


【取るに足りない事だから】



薄雲に遮られた弱弱しい月明かりの中、気だるげに柊は汗に塗れた髪をかき上げた。
その瞳は開かれているのに、どこを見ているか解らないひどく暗い瞳だった。

「私は、君のように腕っ節が強いわけでも、羽張彦のように族の後ろ盾もない。まぁ、羽張彦はそんなものなどなくとも、自然と人の心を動かす何かを持っていますが」

「柊」

誰もいない部屋の中、独り言のように呟かれた言葉に、静かに答える声。

「だから私に出来るのは、この身体を張ることくらいなんですよ、解るでしょう?」

同意を求めるように、柔らかに上げられた語尾。
けれどそれに応える声は、肯定を述べはしなかった。

「解らないな。あなたは十分に強いと思うし、人としても確かな人だ。何故こんな手段をとる必要があるんです?」

いつ入ってきたのか、戸のすぐそばの壁にもたれ、風早は肩を竦めた。
一つ年上のこの柊は、風早にとって理解しがたい。
いつも人を翻弄するような言葉をつむぎ、本心は霧の中に隠してしまう。
その言葉に虚言など一切ないにもかかわらず、もって回った言い回しをするから、言葉の本質に触れるのは難しい。
なまじ嘘をつく人間よりもよほど手に負えない相手なのだ。

「あの子の・・・、あの真っ直ぐに前を見つめる瞳を曇らせたくはないのです」

くすくすと、さもおかしそうに柊は笑う。

「あの澄んだ瞳に、こんな歪んだ欲望など映したくはないのですよ。あの子の歩む道は、運命の道。光へと続く、定め。取るに足らない翳りでも、光の道に翳りはないに越したことはないでしょう?」

「ではあなたは? あなたの歩む道に・・・」

「風早」

風早の言葉を、柊は半ばで遮った。
そうして、いつの間に近寄ったのか、そっと風早の頬に手を添えた。
ほんの少しだけ風早の方が長身のため、見つめる瞳は自然と覗き込む形になる。
その瞳が嫣然と、弧の形を描く。

「若いというのは考え物ですね。勢いがあるのはいいですが、己の欲を満たすことにしか頭が回らない」

「柊?」

「不完全燃焼なんです。手伝ってはくれませんか?」

「え・・・?」

風早が問いをのせる前に、その口は柊によってふさがれる。
初め触れるだけだったそれは、次第に深く、探るようなそれに変わっていく。
どんなに柊が深く探っても、風早に抗うそぶりは一切現れなかった。
けれど、逆に深めようという意思も全くなかった。

「ねえ、風早。それとも、君はヘタなんですか?」

「さぁ、どうかな」

何の反応も返さない風早の唇を開放して、柊は挑発的に言葉を並べる。
それに対して風早はいつものように、考え込むように顎に手を当てる。
本当に熟考してしまっている風早の姿に、柊はあっけに取られた。
そして歪んだ笑みを浮かべた。

「考え込む必要なんてないんですよ。君にとっても私にとっても、これは取るに足りないこと。やり方なら、私が教えてあげますよ。ですから、ねぇ?」

「・・・しょうがないな」

「優しい生き物ですね、君は」

「・・・・・・」

柊の言葉に、風早は一瞬瞠目した。
真意を測るように、その瞳を覗き込むけれど、その瞳は曖昧に揺れているだけで、それ以上の意味は読み取れない。
誘うように、柊の腕が風早の背に回り、瞳を隠すように、その額を肩に乗せる。
子供が甘えるようなその仕草に、風早もあやすように柊の背を撫でた。

「下手でも、文句は言わないで下さいよ」

「お手並み、拝見といたしましょう」

そうして、二人は闇に身を沈める。
互いに、相手を探るような、たどたどしい、闇の中へ。



                                 - 終 -

****************************************************************

終わってないよね・・・、うん、解ってる。
でもこの続きとなると、もれなくエッチシーンだから・・・ねぇ?(何)
単に私が柊の女王受けを描きたかっただけというか、攻めのほうが立場的に弱いカプが好きというか。

柊は風早の正体を知っている、風早は隠してるつもり。
風早は柊の正体を知っている、柊は隠すつもりもないけど自分から言いもしない。
そんな感じで、運命やら何やら知ってる二人は共犯関係になるのではないかと。
二人とも、運命を知っていて、抗いたいけど抗えないもどかしさみたいなのを抱えてると思うのですよ。

しかし、柊の底知れない感じが上手くかけないなぁ・・・。
ゲームクリアしてないからか・・・、メモリアルとかの資料だけでだいぶ捏造してます、すみません。

原稿の合間の息抜きです。ホントすんません。

【2010/06/15追記】

このお話に加筆修正したものを同題にてオフラインで2009/11/01に発行致しました。
 

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