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徒然のんべんだらり、気の向くまま萌の赴くまま。
二次創作BL中心、腐女子バンザイ乱行三昧。
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創作の小話です。
BL要素のあるものなのでお嫌いな方は、閲覧をご遠慮くださいますよう、お願い致します。

遙かなる時空の中で4、風早×柊です。
メモリアル見てて、またもやがっつり捏造小話。

全年齢対象だとは思いますが・・・。
(BLの時点で全年齢対象・一般向けではないような気がしないでもないですが)

(遙か花街より再録)


【君が望む私を】



「まったく、どうして貴方はそう意地が悪いんですか」

「はて、意地悪などと、人聞きの悪い」

肩をすくめて見せれば、呆れたようにため息をつく。
意地悪くらい、何だというのだ。
風早が私にしたことに比べれば、これくらいの意趣返し、安いものだろうに。

「私は君の望むように振舞っているだけですよ」

「俺が望んだ? そんなこと、覚えがありませんよ」

空惚けるのもいい加減にしろと、言ってやりたくなる。
けれど、そうすれば、この関係は崩れ去ってしまうのだろう。
あの、まだ未熟だった頃のように。
そう、未熟だったのだ。
だからこそ、彼を問い詰めてしまった。
既定伝承に抱く疑問を。
彼の正体を。

『君は、人ではないのでしょう?』

『困ったな。それはどうしても、答えなければ許してもらえないんでしょうね』

『誤魔化そうとしても無駄ですよ』

『仕方ないな・・・。でも、忘れてくださいね?』

そういって告げたにもかかわらず、風早はかの地へ連れ去った二の姫のように、私の記憶を封印した。

『まだ、正体を知られるわけにはいかないんですよ』

そう、優しげな声で、諭すように告げて彼は、私の記憶を封じた、つもりだったのだ。
私の中の星の一族の血が、封印を拒んだことにも気付かずに。
もとより、誰に告げる気もなかった。
ただ、真実が知りたかっただけ。
彼のことが知りたかっただけ。
それだけだったのに、裏切られたような気がした。
彼が何者だったとしても、私が彼を拒むことなどありはしないのに、拒まれると確信したかのようなあの所業。
だから、少しの意地悪くらい、許されるべきだ。
彼が望んだように、私は彼の正体を黙っている。
彼が望んだように、私は記憶を封じられたフリをしているのだから。

「君が望んだ私で居てあげているのだから、これくらい、安いものでしょう?」

「だから、望んだ覚えはないって言うのに・・・」

君が望むから、私はこうあるのだという私を、風早は困ったように見つめる。
困ればいいのだ。
それくらいは、信頼をされていなかったという事実の埋め合わせに使っても安いものだと私は思う。
だから、もっと困ればいいと思う。



                           ―終―

***************************************************

メモリアル見てて、またもやがっつり捏造小話。
どうも完全に、遙か4ではメインカプが風早×柊に固定された模様。

初めてのタイプです、女王受は割りと今まで通りですが、マグロ攻めってのは。<何だそれ

メモリアルで風早が他人の記憶を操作できるという記述から。
既定伝承が読めて星も読める柊なら風早の正体に早々に気づくのもありじゃないかなと。
しかし、どんだけうちの柊は風早好きなんだろうかって話ですね、これ。

一発書きなので、校正とかまったくしてないっす、ご無礼☆

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